导演:ヘーゲル
批判的校訂によるアカデミー版の成果を踏まえ,日本語版独自の編集により訳出,解説と詳細な注は新たなヘーゲル研究の基盤と最新のヘーゲル像を提供し,従来の関連作品を一新する待望の本格的全集である。 『宗教哲学(講義)』として読まれてきたテクストは,ヘーゲルの死後,全四回に渡る「宗教哲学」講義を弟子たちの手によって恣意的に編集,一冊の書物となったものであり,講義の実像を伝えるものではなかった。 本巻には,神の知的理解を目指し,四年度に渡ってベルリン大学で行われた「宗教哲学」講義(1821,24,27,31年)のうち,唯一現存する1821年の自筆原稿を収録する。 自筆原稿は単語の羅列など断片的で,読解の難しい箇所が多く,それらには言葉を補い,文脈を取れるように配慮し,自筆原稿へのヘーゲルの欄外書き込みも注で示す。さらに1821年原稿の「梗概」,他年度講義との変...(展开全部)